手抜きがうまくなる勉強法
棋力が5級くらいになると、形の急所や隅の基本定石など、部分的な対応をだいたい知っています。
「この形は見たことがある」と思えれば、次の一手で大きくミスすることはそうないでしょう。
そのため部分的な戦いではあまり差が開きません。
もちろん多少の優劣はつきますが、決定打になってしまうような差にはならないものです。
ではどこで差がつくのかというと、手抜きがうまくできるかどうかだと思っています。
部分的な戦いを相手より一手だけ早く切り上げ、次の大場に先着する。
大場はその字の通り価値が大きいので、そこに相手よりも多く打つことで、自然と差が広がっていくのです。
手抜きを勉強するには、プロの棋譜並べがおすすめです。
手抜きは定石のように決まった手順や法則がなく、とても感覚的なものです。
棋譜を並べることで強い人の感覚に触れ、自分に取り入れるのが一番早いと思います。
棋譜並べする時、何を考えたらいいか分からないという人は、どういう形のときに手抜いているかに注目してみてください。
「プロって何度も何度も手抜いているのだなぁ」と気づくことができるでしょう。
そういった発見があったら、今度は自分の対局で真似してください。
最初は手抜いたがために大損してしまうかもしれませんが、繰り返しているうちに手抜いて良い時とそうでない時を自然とつかめるようになり、精度を高められます。
手抜きを課題に感じている人は、まずは手抜きを意識した棋譜並べを取り組んでみてください。
ちなみに2023年5月21日(日)から『接近戦に強くなる総合講座』を始めます。
こちらでも手抜きがテーマとなる回がありますので、興味ある方はぜひご参加ください。
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