勝ち切るための経験
『上達の約束』を受講している方には、
レッスン以外で対局する機会を設けることを勧めています。
レッスンでの学びを実践することで
よりスムーズな上達が見込めるというのも理由の一つですが、
勝ち切るためにはどうすればいいか考えることで
勝敗を大きく左右する「精神力」を同時に鍛えられるからです。
盤上の様子が常に変化する中で、
最終的に勝利を得るためにはどうすればいいか。
優勢ならば、そのまま維持するにはどうしたらいいのか。
劣勢であれば、逆転できる手はどこかにないか。
その時の状況を判断し、
自分がどういう展開を選ぶべきか考えを巡らす必要があります。
もちろん最善の判断をするのはとても難しい。
優勢だったにもかかわらず、
予想してなかったところに着手されれば少なからず動揺します。
それを引きずってしまうと冷静な判断ができず、
あっという間に「こんなはずじゃなかった」となることも。
またあまり勝敗を意識しすぎると、
かえって手が縮こまってしまうこともあります。
相手に勝つためには、
自分自身との戦いにも勝たなければならないのです。
対局は技術を磨けるだけでなく、
勝ち切るための精神力を鍛えられ、
自分の囲碁に幅と深みをもたらします。
日頃、囲碁の勉強をよくしている人ほど、
対局機会を同時に設けましょう。
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。