思わぬ副産物。
最近これに、はまっている。
理由はわかっている。
僕は、狙いにいくとこける。
何か面白いことを思いついたら、すぐ言いたくて仕方がない。
つれ曰く、普通にしているふうの顔の向こう側ににやり顔が
透けて見えるという。
毎回撃沈する。
先週、当欄の読者から、寝る前に読んだら笑いが止まらなかった
という嬉しいメールがとどいた。
まったく意図してなかったので驚いたが、
そんな僥倖につい調子にのる自分を律しようと、
いまつぶやきながらこれを書いている。
―狙わない、狙わない、絶対狙わない。
閑話休題。
1年前に素人菜園を僕が始めた理由は単純だ。
面白そう、楽しそう、美味しそうの3つ。
だが自宅に遊びに来る友人に、軽い気持ちで
「自分で収穫、そのままランチ」をやってみたら、
思いのほか喜んでもらえることに気がついた。
芋掘りや果物狩りは誰しも経験あるだろう。
だが葉ショウガやオクラやミョウガ、人参を収穫する
経験はふつうない。僕も49年目でどれも初だ。
そんな初体験にくわえ、目の前にだされた素麺に
ミニトマトがうかび、薬味にはミョウガと大葉がきざんである。
どれもさっき自分の手で獲ったものだ。
スーパーでは買えない見事に貧弱で小さな人参は、
細さを活かしてスティックに。葉ショウガと一緒に味噌を
つけてがぶり。初夏の爽やかな辛味が口の中に広がる。
いまでもすぐ、あの時の友人の笑顔と楽しかった思い出が
よみがえる…。
―あれは狙わなかったから楽しかったんだな。
狙わないっていいもんだな。
よし、これからは何でも狙わないでいこう!
意気揚々とそんな狙いを胸にきざむ。
なんかおかしいぞ。
とささやくもう一人の自分をおいといて。
記:根本
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