かぶがあがる。
こっちのほうが語源かもしれないと思ったことがある。
―かぶがほんと美味しいのよ。
昨春、プランターで育てた小カブを義母が激賞してくれた。
褒められて伸びる。
このスタンスで51年生きてきた素人菜園家は、勝手に自己評価も
あげてしまう癖がある。
まるで自分が褒められたかのように喜んで、晩秋に地植えに
挑戦してみた。場所はゴーヤを片付けた跡地で細長い。
しかし種を蒔くのが遅かった。
寒波がきてなかなか大きくならないと思っていた矢先、
先日は都内で珍しく2日ほどすっぽり雪に埋もれた。
こりゃだめだな、と諦めかけたが、ふと思い出した。
果樹は幼木だと寒さに弱いが、野菜の苗は小さいほうが強い。
そういえば玉ねぎは立派な大苗が冬越しに失敗した。
イメージの逆なのだ。
もしやと思って雪解けを待つと…
以前のままの姿で登場した。
心なしか前よりもすこしたくましく感じる。
世話を焼きすぎがちになるプランターより、
世話を忘れがちになる地植えのほうがしっかり育つ。
けっこう放任主義だった親の顔が浮かんだ。
記:根本
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