素人菜園帳(28)

ゼロを1にするのは、1を10にするより大事だ。

この言葉を30代前半ぐらいのときよく耳にした。

当時はビジネス本をよく読んでいた。
いっときコンサルタントもしていたので、ひょっとして
自分の口からえらそうに発していたかもしれない。
思い出すのも恥ずかしい。

だが現実を前にすると、1を10にできなかった後悔
ばかりが胸をつく。

いま育てている「栗坊」ことミニカボチャは、
このまま1個で終わりそうだ。目標は9個だった。

―やっぱり1を9にしたかったな…。(ぽつり)

雑誌に書いてあったとおり、親づるを摘心して
子づるを3本伸ばす「3本仕立て」にした。
1本のつるにそれぞれ3個を目指した。

人工授粉は基本、朝9時前がいいとされる。
朝太陽の光を浴びて開いた直後が、花粉の活きがいいらしいが、
タイミングよく雄花と雌花が朝咲いてくれるとは限らなかった。

カボチャの場合、同じつるに複数の実をつける場合は、
10枚ぐらいの葉を間にあけたほうがいいという。

実を甘くするには、実の先にある葉の数が大事だそうだ。

―へぇ、ということは実の手前の葉は関係ないんだ。

実がなる野菜にほぼ共通する法則をしって、
ひとつ得した気分になった。

5枚しか間があかず咲いた花には人工授粉をしなかった。
だがつるが伸び、葉がしげっていよいよ、というときは
雌花か雄花の片方しか咲かなかった。

―追肥のタイミング、量に気をつけよう。
つるぼけさせないために。

―来年は2鉢同時に育てよう。
受粉確率を高めるために。

―今度は全部とにかく人工授粉をやってみよう。
あとで摘果すればいい。

体験から学んだことは強く心に刻まれる。

さて、この大事な大事な手のひらサイズの1個は
どんな味だろう。どれだけ甘いんだろう。
メロン、いや、葡萄なみ?

近日中にお知らせしたい。

ここで目をカボチャの鉢から周囲に向けてみる。
あいかわらずテラスに空きスペースは見当たらない。

幅1m、高さ1m80cmのラティス2台には、
きゅうり、ゴーヤがグリーンカーテンをつくっている。

トマトはミニと中玉4種類。途中でかいた脇芽も植えかえて
6つのプランターと4鉢が並んでいる。

人参は白、紫、黒田五寸の3種類。オクラは赤と島の2種類。
安納芋の10本の苗は3つのプランターで垂直栽培中だ。

ナス、シシトウ、マクワウリ、キワーノ(角メロン)、
空心菜、モロヘイヤ、九条ネギ、サラダ菜に、大葉と赤紫蘇。
そして秋の定植に向けて育苗中の白苺の小鉢が8つ。

これに間もなく紅芯大根と金時人参が加わる…。

何を育てるかを決めるより、
何を育てないかを決めるのが大事だ。

遠い昔の自分が、
今の自分にえらそうに語りかけてきた。

記:根本

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