―大切なことは見つけることだ。探すことではない。
先日、箱根でピカソの世界にひたる時間を楽しんだ。
彼の言葉が今も脳内をさまよっている。
意図は何の価値もなく大事なのは行動だ、ということらしい。
芸術家は、見た目よりずっと厳しい世界で生きている。
さて、9月も末に近づき、前期決算の数字がでる頃となった。
決算…もちろん素人菜園のことだ。
庭を見ると、パッションフルーツが綺麗なグリーン棚を
つくっている。
昨夏に苗を買って、テラスに温室をつくって大事に冬越しさせた。
今年のGWに満を持して、苗屋推奨のオカラたい肥をほどこし、
わくわくしながら地植えした。
無理もない。
ホームページには、うまく育てると1本で100個の鈴なり、とある。
―まあ素人だからうまくいって50個だな。
ジュースやソースはつくれるな。
期待が大きいと失望も大きい。
だから今回は控えめに予想したつもりだった。
もっと大きく育ってほしい、と、はやる気持ちをおさえられず、
植えた直後に芝生用の液肥を何度もあたえたのがまずかった。
茎や葉をしげらせる窒素分がおおすぎて、花がつかず、
典型的なつるぼけとなった。
途中何度も何度も、実を、花を「探した」が見つからない。
前期の収穫は結局1個だ。コメントも見つからない。
パッションの奥、コーナーには柚子の木がある。
昨年は落果があいつぎ2個しか収穫できなかったが、
今年こそと期待した。
お隣さんと同じく懸命に「探した」が収穫は0個。
見つけることが大事。
見つけることが大事。
じゃあ見つからなかったらどうすればいいんだ…。
その答えも見つからない。
さらにその右隣には、サルナシ(ベビーキーウイ)が棚を
つくっている。まともに収穫できるには3年かかるという情報は
得ていたが、どうしても期待してしまう。
今朝、つれと一緒に首がつかれるまで「探した」が、小さな実が
5個しか見つからなかった。目標が300個だったことは秘密だ。
シニアの友人にピカソの言葉を送ったら、
直感をとぎすませろと言ってるのでしょうか、
と民芸の父、柳宗悦(やなぎむねよし)の言葉を紹介された。
―見テ知リソ 知リテ ナ見ソ
見てから知るべきだ。知ってから見ようとしないほうがいい。
うーむ。
偉大な2人に一歩でも、半歩でも近づきたいが、
どうすればいいだろう。
その方法を探し始める自分に気づく。
―大切なことは見つけることだ。
記:根本
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