仕事でも人生の岐路でもすこし変わった選択をする、
と友人に思われているのは自覚している。
大学の友人Aと会社の友人Bが実は知り合いで、2人が互いに
「変わった友人」の話をしていたところ、どちらも僕とわかり
爆笑したという。
―友達で商社を辞めて囲碁の会社つくった奴がいてさ。
―へぇそんな変な人、まだいたんだね。私にもいたわよ。
―ふーん、世の中広いもんだね。
広いと思ったら実は狭かった。
そんなオチがついたのは想像に難くない。
外国にいくと、ついガイドブックに載っていないほうに足が
向いてしまう自分が、菜園を始めるとこうなるのはわかっていた。
とにかく珍しいものを育てたくなるのだ。
育てる「珍しい」には2つある。
今まで見たことも食べたこともないもの。
当欄でも紹介した悪魔の実「キワーノ」や茎レタス、
茎ブロッコリー、カイランなどだ。
果物ではブラジルのいちごと言われるセレージャ、
指のようなさやにできるフィンガーライム、
イチゴのように甘いイエローストロベリーグァバ。
これらの中には、もう育てなくてもいいかな、もいくつかある。
もう一つは、
よく見る野菜でよく見ない色をしているもの。
白い人参、パースニップ
紫の人参、パープルターゲット
白いイチゴ、白蜜香
赤い大根、紅くるり大根
オレンジカリフラワー、美星
赤いオクラ、島の恋
生食に向く赤玉葱は今年も育てている。
色が珍しいと目をひく。
いろどりで食卓にワクワク感も宿る。
物は器で食わせる、というと、本当はうまくなくても、
となるが、奴らは違う。
どれも色に負けず味にも強烈なプラスのインパクトがあった。
ハズレがない。全部大当たりだった。
「かわった色をした定番野菜はかなりいける」
調子にのりやすい素人菜園家は、新しい法則を見つけて
いい気になっている。今季もすでに、
ねばねばが3倍の白オクラ、
ローストすると甘さが際立つ黄色のゴールデンビーツ、
味の濃さがNO.1の呼び声高い赤紫のミニトマト、
トスカーナバイオレット
これらの種や苗は注文済だ。
先日、芽だし作業を終えた赤いじゃがいも「ノーザンルビー」
の種イモも、意気揚々と植えた。
鼻歌が聞こえた読者がいるかもしれない。
―あれっ、じゃがいもといえば、昨年「インカの目覚め」
で惨敗したよね。また植えないの?
そんな声は耳にはいらない。
「失敗は繰り返さなければ失敗じゃない」
これまた勝手に新定理を見つけた気になっている。
記:根本
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