大・中・小、とそろうのは意外と難しいのかもしれない。
「学校」を卒業して以来お目にかかっていない。
ネーミングの話だ。
子供の頃、回転寿司で、大トロと中トロが流れてきたとき
なぜ小トロがないのか疑問に思った。
謎はまだとけていない。
先日近所のマルシェで立派な「大玉」スイカが1,980円で
売られていた。そういえば昔は大玉とは言わなかった。
小玉が広まったからだろうか。
大玉スイカをしのぐ迫力の大きさのハクサイは、
大ハクサイと言ってもよさそうなものだが、無印と「ミニ」。
カボチャやカリフラワーも同じだ。
では野菜は概ねそのパターンかというと違う。
カブは無印と「小」だ。ミニカブとはいわない。
先日菜園でもゴルフボールほどの小カブがいくつか採れた。
音や文字もきっと関係ある。
ミニニンジン、だと二が重なって呼びづらく読みづらい。
「ベビー」キャロットはいま収穫直前だ。
さて今年は初めて大玉トマトに挑戦した。
こちらもスイカとおなじく子供の頃は無印=大玉だった。
それがここ数十年で一気にトマトの品種が増えた。
家庭菜園で人気なのはなんといっても「中玉」である。
育てやすさと満足度のバランスがいい。
南米アンデス原産のトマトは乾燥した状態を好むので、
大玉は雨除けをしないと難しい。プロ向けの野菜なのだ。
「大」「中」ときたら、今度こそ「小」?と期待するが、
残念ながら「ミニ」である。「小トマト」は呼びづらい。
惜しい。
いよいよ大玉の『麗月』が採り頃をむかえた。
この2ヶ月、雨が降る前に毎回プランターを移動させた。
野菜用培養土を使わず、赤玉土と腐葉土を中心に自然に近い環境を
つくった。3年目ともなれば自分でそれぐらい出来る(はず)。
元肥も極力減らした。収穫前の1週間は水を一切与えなかった。
甘味が加わるはずだ。よし、味には自信がある。
さて、つれの反応は…
―まぁ中玉トマトね。
しまった。ネーミングに気をとられ、出来上がりの大きさに
気がまわらなかった。
中玉トマトが採れたよ、と言えばよかった。
記:根本
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