花粉症の私は、目のかゆみもさることながら、鼻詰まりに悩まされ、寝苦しい日々が続いています。
みなさまはいかがお過ごしでしょうか。
数年前の話です。ある囲碁のイベントで、棋士に質問しよう!というコーナーがありました。
小学校低学年くらいの女の子が、プロ棋士の方々に質問しました。
「なぜアキ三角は悪いのですか?」
グッと答えに詰まってしまった棋士のみなさん。
苦肉の策で答えたことは「強くなってくると、悪いことを経験的に良くないことを知ってくるんだよ。」
しかし、特に子どもには納得できる答えではなかったようです。
まだ10歳にも満たない子どもが「経験」の重みを知るには、もう少し時間が必要でしょうから。
さて、ではなぜアキ三角は悪いと言われているのでしょうか?
ポイントは「ダメは健康のバロメーター」です。
ダメは別名「呼吸点」とも言われます。
ダメ(=呼吸点)をすべて塞がれてしまうと取られてしまう(=窒息死)ということですね。
石が元気に生きて呼吸をするためには、ダメの数が多いほど健康だ、と言い換えることができます。
図1 アキ三角
図1のアキ三角は、×で記したところがダメ(=呼吸点)です。
数えてみると7つです。
図2
図2は一直線に医師が並んでいる場合は。
×で記したダメ(=呼吸点)は8つですね。
たった1つしか違わないじゃないか、と言うなかれ。
少しでも健康なほうが、やっぱり暮らしやすいです。
アキ三角に限らず、陣笠やダンゴ石のような悪い形と呼ばれる石たちは、ダメの数が少ない(=不健康)形をしています。
鼻詰まりに悩む今の時期にこそ、せめて自分の手で盤上に産み落とす石たちには元気にいてほしいものです。
ダメの多い形を目指せば、石たちはスクスクと育ち、元気に盤上をかけまわってくれるでしょう。
「記:村上」
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