4月のこの時期は、新社会人たちの初々しい姿が目につきます。
一口に会社員をくくることはできないにしろ、初めのうちは上司・先輩のことをよく聞いて、「報・連・相」を大事に!なんて教えられるでしょうか。
自立して考えられる人材が求められながらも、まずは「手を動かすこと」で仕事を覚えていく、というプロセスを経る人が多いかと思います。
また、おそらく多くの新人さんも(頭の中でどう考えているかはともかく)それをよしとしているでしょう。
先日、小学3年生の子と指導碁(といっても定先)を打ちました。
白1に対して、黒2とコスミ!
村上「この手は誰かに教わったの?」
小3「アルファ碁ティーチで・・・」
そう、私もアルファ碁ティーチでこの手を見た記憶がありました。
小3くんは、アルファ碁がそう言うのなら正しいのだろう、と単純に考えたのだと思います。
このやり方を危険と捉える方もいるでしょう。
しかし、私は好意的に捉えています。
なぜなら、私が子供の頃、大人に教えられた「正しいと思われること」を囲碁に限らず社会通念や常識も含めて(自分なりに葛藤はあったにせよ)そのまま飲み込んだはずだからです。
世の中に「正解」がない問題の方がずっと多いですが、「正しいと思われること」を素直に信じられることは若さでもあるし、それはたぶん良いことも多いのかなと。
自分の考えを持つことは、上達するにあたって最も大事なことです。
一方で、自分よりも実力が上の人の意見をそのまま取り入れてしまう、というのは上達するための1つの作戦といえるでしょう。
そこから情報の「いいとこどり」ができれば、グンと強くなるはずですから。
年を取ったり、なまじ腕に覚えがあると、上達するための壁を自分で作ってしまうことがあります。
たまには「サルマネ」を実践してみるのはいかがでしょうか?
記 村上深
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。