囲碁の投了について
こんにちは。講師の井桁です。
普段の対局で皆さんは投了をしていますか。
投了するためには、形勢判断が求められます。
お互いの陣地がどれくらいあるのかや、この後で逆転の好手はないのかなど考えないといけないため、ある程度の棋力が必要です。
今回はこの「投了」について、自分が思うことを書いてみようと思います。
投了は悪いことではない
以前ある初級者の方からこんなことを言われました。
「投了するのは相手に失礼なんじゃないかと思ってました。」
その方は「囲碁は最後まで打つのがおもしろい」と思っていたそうです。
そのため投了して途中で終わってしまうのは、相手にとっておもしろくないのではないかと言っていました。
私がある対局で投了したと伝えた時にそう返答され、とても印象に残っています。
投了はけっして失礼なことではありません。
それも含めたルールですし、むしろ大差と分かっていながら打ち続ける方がよっぽど失礼でしょう。相手のミスを待っているわけですから。
大差をつけるほどうまく打てたことを嬉しく人の方が多いのではないでしょうか。
その方は囲碁を始めてあまり経ってなかったので、こういった誤解をされていたようです。
検討に時間を当てられる
投了することで、より上達しやすくもなると思っています。
途中で終えることで時間が生まれ、検討(振り返り)に当てられるからです。
同じ1時間だったとしても、負けと分かっている碁をだらだら打ち続けて終わりなのか、スパッとやめて検討までやるのかとでは、後者の方がより素早く上達できるでしょう。
よく「対局(実戦)が一番の勉強になる」と言いますが、それは検討も含めた場合の話です。
打ちっぱなしになっていることが多い方は、囲碁への時間の使い方を見直して見ると良いでしょう。
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