囲碁で強くなるために、これだけは守るルール

このルールを大切にしよう

こんにちは。
囲碁インストラクターの井桁です。

「囲碁で強くなるには、どんなことが必要なのか」
そんな悩みを抱えている人は多いと思います。

・最新の定石を覚えたほうがいいのか。
・詰碁をたくさん解いたらいいのか。
・誰かに教わった方がいいのか。

悩みを挙げるとキリがありませんよね。

僕はアマチュア五段ほどの棋力で打っていますが、これまでの上達を振り返ってみると、「いま克服する課題を1つ決めて、それだけを学ぶ」というルールが、とても効果的だったと思います。
苦手にしていることや、興味が湧くことの中から「まずはこれを解決する」と1つ決めてしまうのです。

そしてある一定の時期は、それだけを意識して対局したり、本を読んだりします。
検討もそこに絞って振り返ります。

複数の課題をまるごと解決できるなら理想的ですが、現実的にはかなり難しいです。

一気に変わろうとするのではなく、まずは1つの克服だけを徹底した方が、結果的に強くなれると思います。
 

アマ五段までの道のり

僕のこれまでの上達過程を紹介すると、以下のような感じでした。

1・級位者の頃

僕は守りの手を打つことは得意でしたが、攻める手を打てませんでした。

特に級位者の頃は、相手の陣地に打ち込むことがなかなかできませんでした。
打ち込んでも取られてしまうのではないか、と不安で仕方なかったんです。

ただ「それを克服しないことには初段になれないよ」と先輩から言われ、何度も試すようになりました。
打ち込んでいくうちに感覚を磨くことができ、なんとか基本的な流れを把握できました。

2・初段になった頃

初段になった頃は、相手に模様をはられる展開が苦手でした。
形勢は互角なはずなのに、つい相手の模様が大きく見えてしまう。こんな経験は誰にでもあることでしょう。

そして敵陣に入り過ぎてしまったり、入った後も攻められて、形勢が悪くなることがよくありました。

なのでその頃は、相手が模様をはっても、じっと我慢することを意識しました。
その練習も繰り返したことで、程よいポイントを見つけられるようになりました。

3・四段になった頃

四段だった頃は「切り」が課題になりました。
級位者時代の打ち込みと同じように、相手の石を切る勇気が出てこなかったのです。

石を切ることは、級位者の頃からずっと課題にしてました。

ただどうしても克服する気が起きず、見ないふりをしてきたのです。
 
そんなキリと向き合う気になれたのは、「これができたら五段になれる」という感覚が湧いたからでした。
それからは「切るべし!切るべし!」と、切りだけを意識しながら対局しました。

そしてついにバランスの良い切りの感覚が分かるようになり、五段になれたのでした。

まず解決したい課題は何ですか

上記のような流れで僕は強くなってきました。

「克服する課題を1つ決めて、それだけを学ぶ」

このルールを守って、ぜひ取り組んでみてください。 
 
あなたが感じている課題は、何がありますか。
課題がまだ分からない人は、最近の自分の囲碁の傾向を振り返ってみましょう。

相手に模様を作られて負けることが多ければ、「模様」がポイントになりそうです。
何を克服するかは決め打ちでいいので、少しでも思い浮かぶことがあったら、その直感を大切にしましょう。
  
苦手だったことを克服できれば、それは大きな武器に変わります。
1つずつこなしながら、ステップアップを目指しましょう。

*YouTubeにてアマチュア向けの教材動画を作っています。
下記画像をクリックすると、YouTubeの教材一覧ページに飛びますのでぜひご覧ください。

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

勉強法まとめ


囲碁の勉強法をまとめています。
強くなりたい人は画像をクリックしてください。

少人数レッスン


少人数レッスンも行っています。詳細は画像をクリック!

YouTube


『上達の約束』YouTubeチャンネルの過去動画をまとめてあります。
対局や囲碁講座の動画をアップしています

イベント案内


↑写真をクリックすると今後の予定に飛びます
これまでの様子はこちらから

顔が見えるネット碁「石音」

ページ上部へ戻る