囲碁は2線に魔物がひそんでいます。
特に終盤の2線には注意が必要です。
終盤は互いの境界線を決めるヨセの段階。
ある程度決まったパターンや形しか打たれませんが、油断していると大きなミスをしてしまうものです。
今回紹介するのは、一局打てば必ず出てくるパターンです。
初心者向けの9路盤などでも出てくるので、すべての囲碁ファンが通る道と言えるかもしれません。
テーマ図は17級と15級の方の2子局です。
(実戦図:黒92〜黒96)
黒92と上辺を蓋したあと白93と右辺をハネました。
それに対し黒94でオサエ、白95でアタリをつなぎ、黒96で2線の傷をつなぎました。
一見すると普通の対応に見えますが、実は白にチャンスがありました。
(参考図1:白95の別案)
白95で白1と2線を切るのが正解でした。
白は自分の1子がアタリになっていますが、ここは気にしないで大丈夫です。
(参考図2:つづき)
(白4はA地点)
黒2でアタリの白1子を取られても、白3から白5までオイオトシで取れます。
これで黒の右辺の地を突破できていますね!
実戦の黒94は危ない対応だったのです。
(参考図3:黒94の別案)
黒94では先に2線の傷をつなぐ必要がありました。これならもう取られる心配はありません。
このやりとりは対局で必ず出てくると言って良いパターンです。
終盤の2線に注意しながら一局をまとめましょう。
*こちらの対局は、オンライン囲碁コミュニティ「かけつぎ」で打たれた一局でした。
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