クセになった早打ちの直し方
囲碁の対局中に早打ちしてしまうことはありませんか。
この形はここしかないと思いこんでしまったり、相手のペースにつられてしまうなど、頭ではわかっていてもつい打ってしまう人は多いと思います。
急所がすぐ見えるなら別ですが、基本的に早打ちはおすすめできません。
もったいないミスが増えるからです。
しっかり時間をつかって考えることで、どうしてその手を打つのか理由を明確にできます。
すると自分が打つ手に一貫性をもたせられ、効率よく打てるようになります。
また理由が明確であれば対局後の検討の精度も高くできるでしょう。
こちらの記事では早打ちがクセになっている人に向けて、すぐできる直し方を4つ紹介します。
1・碁笥に手を入れて考えない
早打ちの原因としてもっとも挙げられるのが、碁笥に手を入れたまま考えてしまうことです。
碁笥に手を入れておくとすぐに碁石をつかめてしまうため、早打ちになる可能性が高くなります。
相手の一手に反射的に対応していては、いつまでも早打ちは直りません。
打つ場所を決めるまでは碁笥に手を入れない。
強く意識するだけで改善できますので、まずはここから始めてみましょう。
※ネットで打っている人の場合は、マウスを触らないようにしましょう。
2・時間制限を設けて対局する
対局時計を用意して、時間制限を設けて対局するのも一つです。
時計を使うことで自分がどれくらいのペースで打っているかを可視化できるのが良い。自分は早打ちしているのだと自覚できます。
また時計を使うとともに、自分ルールを設けるのもいいでしょう。
例えば持ち時間を「40分・秒読みなし」と設定したなら、自分ルールでは「35分は必ず使う」と決めて打つのです。
早打ちの人は一局10分ほどで打ち終えている可能性があります。
なのでルールを決めたとしても、最初は20分しか使わないこともあるでしょう。そういう場合でもがっかりせず、少しずつ慣れながら使用時間を増やしていきましょう。
対局時計はスマートフォンの無料アプリでもありますので、興味ある方は検索してみてください。
3・椅子を碁盤から離して座る
椅子を碁盤から離すのも有効です。
次の手のことばかり考えていると、座る姿勢が前のめりになっていきます。
そして夢中になってカッカしてしまうと早打ちになりかねません。
少し椅子を下げることによって全局を見渡しやすくなるため、必要な一手を打てるようになる可能性が高くなります。
またおのずと碁笥からも手が離れるので、早打ちを改善できるでしょう。
4・扇子を持つ
囲碁でおなじみの道具といえば扇子。
プロの対局で、軽く仰ぎながら次の一手を考えている光景がありますが、同じように扇子を持ってみましょう。
プロのように仰ぐ必要もありません。利き手で扇子を持っていれば碁笥に手を入れなくなりますから、対策として十分な効果が見込めます。
扇子にかぎらず持ちやすいものでもOKです。
ボールペンやテニスボールなど手のひらサイズのものであれば同じ効果が見込めます。
できる対策はたくさんある
早打ちを直すための対策を4つ紹介しました。
早打ちが原因となるミスはできるだけ減らしたいもの。
それがなくなるだけで勝率は大きく変わるでしょう。
一度ついてしまったクセを直すのは大変ですが、強い意識を持って少しずつ改善しましょう。
記:井桁
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