敵陣の弱点を突け!

敵陣に隙がない。
盤上で相手の石が連なっていると、ついそう思ってしまいませんか。

相手が自信ありげに打っていると、その不安はさらに大きくなります。

しかし目を凝らしてみると、意外と弱点が隠れているもの。
そこをうまく突ければ一気に優勢に立てます。

今回取り上げるテーマ図は、12級同士の対局です。

(実戦図:83手目と84手目)

白が序盤から地を稼ぎ、さらに右辺にも築いてきた局面です。
3線に石が多い陣地は1ヶ所だけならあまり大きくありません。しかし何ヶ所も作られてはさすがに白が有利。

なんとかしたい黒は中央に陣地を作ろうと83手目を打ちました。天元に構えている石と連携して、雰囲気のある模様ができていますね。
(83手目の意図は、対局後の検討時に聞きました)

それに対し白84は左辺の一間トビ。自陣を盛り上げながら、中央にできそうな黒模様を着実に消そうとしています。

(実戦図つづき)

黒85でワリコミを打ちました。次にもう1手出られれば白を分断できますが、白86でそれを阻止するアタリ。黒87でつないでる間に、白88とカケツイでさらに中央に進出できました。
この流れは白が成功したように見えます。

しかし左辺に向かった白の判断は、実は危険なものでした。
右辺に弱点が残っていたのです。(答えが気になる方は考えてから下にスクロールしてください)

(参考図1:黒85の別案)

黒1の出が厳しい一着でした。
白2とオサエられると右辺は白地になったように見えますが、ここから崩す手順があります。

(参考図2)

黒3と白2子をアタリにします。白4とつないだあとで黒5のアテ返しが突破の手筋です!

(参考図3)

白は1子を抜かざるを得ませんが、黒2とアタリにすると白4子が逃げられません。

黒3に対して下側のキズをつないだ場合は、白2子を取ってこれも黒が満足。その上にいる白3子も死に石になります。

(参考図4:白84の別案)

白は84手目でつながなければいけませんでした。
石がたくさんあると安心しがちですが、キズがいくつかある時は突破の手筋が隠れているかもしれません。
別の場に打とうとする前に、何もないか読んでから判断しましょう。

*こちらの対局は、オンライン囲碁コミュニティ「かけつぎ」で打たれた一局でした。

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