伸び悩んだ時にまず試したいこと

先日、久しぶりに知人の高校生に会いました。
彼女の棋力は二、三段くらい。もう1ステップ上にいきたいということで、実際に会って対局し、思ったことを伝えました。

彼女は今の棋力になってからけっこう経っています。
詰碁など勉強はしているものの、上達のきっかけを掴めないようです。

2局打って感じたのが、「自分の得意な展開に囚われすぎているのではないか」ということでした。

右辺である形になった時、周囲の状況が違うのに、2局ともまったく同じ定石を選んできたのです。
またその印象をもとに他の手も見てみると、やはり似たような打ち方を選んでいることがわかりました。

囲碁の上達は狙ってできるものではもちろんありませんが、伸び悩んでいる原因があるとしたら、自分の得意スタイル以外の手を打っていないことがあるのではないかと伝えました。

これを読んでいる皆さんにも思い当たる節があるかもしれません。
もしそうだったら、例えば以下のように自問してみてください。

・相手の石にカカる時、いつも同じ方向からカカっていませんか。
・相手がカカってきた時、ハサまずに受けてばかりいませんか。
・攻める時、周囲の状況は異なっているのに、いつも同じ地点から攻めていませんか。

自分の得意な展開を持ち、それを多用していくのは悪いことではありませんが、上達したいなら、様々な打ち方にチャレンジすることが大切です。得意な展開だけでは、経験できることに限界がありますので。

囲碁で伸び悩んだ時や打開策が見つからない時は、まず新しい打ち方や作戦を試してみましょう。
勉強しようとせず、とにかく実践してみるのです。

そうすることで、きっと新しい経験や考え方と自然と出会えます。
そこから得た学びを、これまでの知識などと照らし合わせていくことで、思考が整理されていきます。

ぜひ新しい打ち方にチャレンジして、より高いレベルを目指していきましょう。

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