今回は、特に入門・初級者に対して、教える側が陥りがちなケースを取り上げてみましょう。
まずは、私の体験談です。
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私は約7年間、営業として会社勤めをしていました。
最盛期に比べれば、だいぶプレイ人口が減ったとはいえますが、やはり「ゴルフ」は営業のたしなみの1つでした。
一念発起してゴルフを始めようと思い、先生役として父にお願いしました。
父はシングルプレイヤー(囲碁でいえばアマ高段者)だったので、うってつけだと思ったのです。
初めて、父と打ちっぱなしに行きました。
「コースに出るには、打ちっぱなしで10,000球打ってからだ!」
「グリップが甘い!そんなへっぴり腰じゃダメだ!」
私は、それ以来ゴルフをしようと思わなくなりました。
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ごくごくありふれた話です。
教える側としても、教わる側としても。
父は、ゴルフへの愛が強く、そして息子である私には愛ゆえに厳しかった。
ある雑誌で、様々な競技や習い事、勉強で第一人者となった方々へのインタビュー記事に、このようなことがかいてありました。
「一番最初の先生は、楽しく、そのことを好きにさせてくれた」
好きであることは、なによりも上達の特効薬である、ということでしょう。
私も囲碁への愛は人一倍ある自信があります。
しかし、その愛は人に向ける必要があり、優しさを伴うべきだと、体験からも、インタビューからも感じるのでした。
あなたの愛はどこに向けますか?
「記 村上」
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