北京に到着した我々一行は、一夜あけた翌日に
まず天安門広場にむかった。
―こんな広い広場は観たことがないな。
そう思って当然だ。東西500m、南北880m、
世界最大の広場で50万人は集えるという。
偶然だが今日2019年6月4日は、あの事件から
丁度30年だ。訪れた1994年10月21日は
すでに5年が経過していて、事件の面影はまったく
感じなかった。
気持ちいい秋晴れのもと、棋院関係者2名、ツアコン、
現地ガイドを含めた21名が1枚の写真におさまった。
僕は前列右から2番目だが鈴木さんは後列左から5番目だ。
前回ふれたように、この旅は鈴木さんの中国支社訪問も
兼ねているため、途中ツアーとは別行動となって鈴木さんと
2人で動くことが予想された。
ツアーで動いているときはなるべく鈴木さんから離れて
他のメンバーと会話をするよう心がけた。みな自分の
親より年上だが、せっかくなので知り合いを増やしたい。
広場にある毛主席紀念堂に向かう。18年前に亡くなった
毛沢東の遺体がいまだに警備数人に守られ巨大なガラスケースの中に
安置されている。
国家の威信をかけた技術のたまものだろうか。まるで昨日から
眠っているようだ。ここは日本ではなく、中国、社会主義国で
あることに気づく。
さてこのツアーはこうした観光も盛りだくさんながら、
もちろんそれがメインではない。貸切バスで市内にある中国棋院、
中国における囲碁の総本山にむかう。
途中の車窓からは、団地の一角で卓球を楽しむおばさん達が
目にとまった。風がふく野外で卓球をしている。その風を
ものともしないラリーが白熱していて、球の速さが日本の
温泉卓球の比ではない。草野球ならぬ草卓球だ。
こりゃ中国の卓球が強いわけだ。
はじめての中国は観るものすべてが新鮮だった。
記:根本
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