素人菜園帳(68)

ほっておくと実りが悪くなるからとってしまう。

野菜を育てるときはどこかでこの行動が必要だ。

代表的なものは「間引き」だ。
多めに種を蒔いて、育ってきたら順次間引く。

その間引いたものを食べることもある。
人参の間引き菜は葉の香りが高く味噌汁のいい具になる。
間引くタイミングによっては、極小の人参も味わえる。

間引き以外だと、苺のランナーは、収穫が終わるまでは伸びたら
すぐに切る。春菊やルッコラなど葉野菜のつぼみは、放置すると
葉が固くなるので見つけたらすぐにチョキンだ。
トマトの脇芽もそうだ。生命力が抜群のトマトは、次々に伸びる
脇芽をまめにとらないと、立派な果実が育たない。

この野菜栽培で常識となっている「邪魔だからトル」のなかで、
「邪魔じゃなくてもトリタイ」ものを見つけた。

先日ニンニクの芽をはじめて取った。

「取りのぞく」だから「取る」のはずだが、
「獲る」と書きたくなる。
「獲ったどー!」の気分だ。

ニンニクの芽は見つけたらすぐにとる、ではなく、
少し伸ばしてつぼみがついたぐらいで、花が咲く前に
とるといいらしい。

なににいいか。もちろん、立派なニンニクを「獲る」ためだ。

葉と違いニンニクの芽は細く固いので、手で根元からポキっと折る。
30cmぐらいだろうか。折ったとたん、その折口から水があふれ出て
ニンニクの香りが漂う。野菜の力を感じる瞬間だ。

さっそく獲りたてを肉と炒めると、夕食の「一品」に早変わり。
これまた「逸品」と書きたい。
歯ごたえ、そして噛んだ瞬間、優しいニンニクが登場する。

獲れたてだからだろうか。自分で育てたからだろうか。
「不用品」のレッテルが貼られたわりに、だからだろうか。

まぁどれでもいい。
いままで中華料理でたまに口にする程度で、特に感激もなかった
ニンニクの芽のうまさに気づけたのは、幸運だ。

来年以降も素人菜園でまた登場するだろう。

遠い少年時代におまけ目当てで買った雑誌を思い出した。

記:根本

*いまの囲碁教室で満足できない貴方へ
究極の個人レッスンを目指す『上達の約束』

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

勉強法まとめ


囲碁の勉強法をまとめています。
強くなりたい人は画像をクリックしてください。

少人数レッスン


少人数レッスンも行っています。詳細は画像をクリック!

YouTube


『上達の約束』YouTubeチャンネルの過去動画をまとめてあります。
対局や囲碁講座の動画をアップしています

イベント案内


↑写真をクリックすると今後の予定に飛びます
これまでの様子はこちらから

顔が見えるネット碁「石音」

ページ上部へ戻る