おまえはすでに死んでいる

今日は観念ではなく、方法論的なことを書きたいと思います。

 

石の生き死に(死活)というのは囲碁においては勝負を一瞬で決しかねないほどに大事な要素と言えます。

それだけ重要であることは多くの人が知っている一方、特に囲碁の初学者は死活の勉強である詰碁が苦手だという人は多いです。

なぜだろうか・・・と考えて、最近自分なりの仮説をたてました。

 

まず、死活の勉強=詰碁という状況が良くないのではないか!

そもそも、石の状態は以下の3つに分類されます。

 

① すでに生きている

② すでに死んでいる

③ 生きているか死んでいるか、なんともいえない

 

まあ、ほとんどの石は③に分類され、その中でも程度により「生きている寄り」「死んでいる寄り」といったものがあります。

詰碁というのは、ある自分の石を③⇒①にする(生きる)または相手の石を③⇒②にする(殺す)という、動的な変化が発生します。

 

しかし、そもそも①や②という状態は「どんな形なのか?」を静的な状態知らなければ、生かす、あるいは殺すといった応用は難しいのではないだろうか・・・と。

詰碁の本で、答えを読んで形を覚えるというやりかたは、実はこの①や②を覚える作業と言い換えても差し支えないと思うのですね。

 

そんなわけで、詰碁という問題集の前に、いろんな石が「死んでいる(生きている)」状態を集めた画集があったら重宝するんじゃないかな、と思った次第です。

 

例えば、こんな形たち。

 

 

いかがでしょう?

知っているものもあれば、知らなかったものもあったかもしれません。

まずは死んでいる/生きている形を覚えて、生かしたり殺したりするのはその次のステップです。

死活の勉強も、そんなふうに覚えるところから始めてみませんか?

 

記 村上深

 

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