3月に続き6月も、再度一時帰国した妹と両親、4人で
山梨の増冨温泉に向かった。
前回の山陰旅行では鳥取県の三朝温泉に泊まったが、お袋はここで
「ラジウム温泉」に興味をもち、同じく日本三大ラジウムの
(もう1つは秋田の玉川温泉)増冨に行くことになった。
インパクトは最強だった。宿「不老閣」名物の岩風呂は、宿から
5分ほど山道をあがった先にあった。よくある旅館の岩風呂、
人工的に岩を配置して雰囲気を出すものとは全くちがう。
たまたま岩のくぼみに湧き出して貯まったところに、「あとから」
小屋をたてたものだ。
この岩風呂は朝7時から夕方17時まで。
温泉宿で一番の名物のお風呂が夕方に終了するところを
ほかに知らない。その理由を宿の人に聞いた。
天然岩風呂なので「栓」はなく、毎日夕方にポンプで吸い出して
洗っているのだという。湯量が少ないため、貯まるまでに12時間。
だから夕方で終了なのだ。
大人4人が浸かれるかどうか、という大きさだ。
お風呂の温度は何と20℃。完全な水風呂だ。そばにある41℃の
上がり湯で5分身体をあたためてからでないと厳しい。
あとで宿の人に聞いたら、真冬、マイナス10℃のなか、山を
のぼって元気にこの冷泉にはいる90代の方もいたという。
それも上がり湯がまだなかった頃の話だ。信じられない。
僕のような初心者は、長湯(湯ではないが)厳禁、3分はいって
また身体を暖める、を2,3回程度にしたほうがいいらしい。
事実、僕も宿にもどったあとしばらくは「ぼおっと」した。
ラドンの肯定反応で体がだるくなった。2時間休むとまた
元気になって夕食をおいしく食べたが、すごいパワーだ。
足元から小さな泡がぷくぷくと。意を決して浸かったときは、
冷たくていったいこれは何の罰ゲームだ、という思いだったが、
少したつと不思議と身体が温かくなった。
気泡が身体につくからだろうか。
この温泉のパワーは、西洋医学で完治が難しいとされた多くの人、
多くの症状に対して、奇跡の復活を助けてきた。
全国8千あるという温泉の中で、足元から直接湧き出る
本物の温泉は50か所程度だという。
偶然に感謝である。
増冨温泉「不老閣」
https://www.furoukaku.jp/
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