4線に打ち込まれた時に気をつける形

4線に打ち込まれた時に気をつける形

今回はオンライン囲碁コミュニティ「かけつぎ」での8級の方と10級の方の対局で出てきた、打ち込みがテーマとなる図を紹介します。
まずは実戦図を見ていきましょう。

上辺白の予定地に、黒が4線に打ち込んできた場面です。
これと同じ状況を遭遇したことがある方は多いと思います。

今回はこの打ち込みに対して気をつける形を紹介します。

先に共有しておくと、上辺に打ち込まれたからといって焦る必要はありません。
上辺右側も大々ゲイマになっているなど、まだ予定地の段階なので、入られる可能性は十分に残っていたからです。

隅の星に打つと三々の味が残りますが、それと同じくらい入られる状況だったのだと捉えると良いでしょう。

白は実戦こちらにツケました。一見すると上辺左側と右側を連絡できそうですが、実はこの手はやってはいけない対応でした。
その理由を見ていきます。

白のツケに対しては黒からハネられます。今回は左にハネていますが、右にハネてもいいです。白は切って対応するくらいですが、それに対して黒58とアタリにされます。

白59と逃げれば、アタリになった1子は捕まりません。しかしそのやりとりの中で黒62までサカレ形になってしまいます。
サカレ形は一方的に分断されてしまうため、これは白が不満です。上辺右側の白2子もとても弱くなってしまいます。

白は何かしら反撃したい場面でした。
黒の4線の打ち込みは、陣地を荒らす手段としてはやや踏み込み不足です。3線に打ち込んだ場合と違い、ここから深く攻めこむ手がないからです。

白1とトビを打って、左辺とのつながりを分断。孤立させて攻めれば、反撃の成果を十分にあげられるでしょう。

黒が中央に逃げれば、下辺にある白の厚みが働きそうです。また上辺でのやりとりが進めば、上辺右側の白2子も固まっていくでしょう。ここが強くなれば、今度は右上隅にも入りやすくなります。

ちなみに白がワタるためには、白1とサガリを打って一度準備が必要です。それから白3とツケればうまくワタれます。
左上隅を荒らされるのが心配という方にとっては、このサガリでもいいと思います。まずは自身の安全を確保した後で黒を攻めていきましょう。

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