家でいつもよりちょっと贅沢な食べ物に出会うのは、
頂きものか何かのお祝いか記念日と相場が決まっている。
今回ははじめてのパターンかもしれない。
近所で評判のお肉屋さんで黒毛和牛のローストビーフを
買ってきた。200gで2500円。思い切ったが、
こちらは9ヶ月もかけたのだからいいだろう。
店頭で少し味見させてもらった。あまりの美味さに主役が
こっちでないことを忘れるところだった。
素人菜園の片隅で2月に3株植えたホースラディッシュ、
西洋わさびを先日収穫した。
すこし家庭菜園やってます、
と話をすると必ず、何を育ててます?と聞かれるが、
そのときにネタとして重宝したのがこれだ。
「わさび」と答えると予想を超えるからか会話がはずむ。
清らかな水が必要なあの本わさびとちがい、この西洋わさびは
普通の場所でも放任で十分育つ。多少日陰でも問題ないので
塀際のデッドスペースに植えるにはもってこいだ。
野菜としては産直マルシェなどで時折見かける程度だが、
チューブ入りの練りわさびは、よくこちらのわさびが
使われているというから驚いた。50年も色々食べてきて
まだ気づいてないことがたくさんある。
根が土中にどこまでも伸びていて掘りだすのに苦労した。
さてこの西洋わさび、すりおろしてローストビーフの
つけあわせにする、以外の食べ方があまり見当たらない。
それならば、極上のローストビーフにあわせて収穫祭
といこうじゃないか。
さて結果は…。
食事中、感激の言葉がつぎつぎとあふれ出た。
―こんなに美味しいローストビーフは食べたことがないわ。
―脂があまくふわっと溶けてしつこくないのよね~。
―よくパーティーで出てくるアレはなんだったんだ。
気づくとタレにしみこむ主役の存在が
完全に忘れられていた。
記:根本
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