素人菜園帳(48)

茎レタスのときは、茎を食べるちょっとかわったレタス、
と知っていたからその風貌にはそれほど驚かなかった。

名は体をあらわすだ。

だが育つにつれてぐんぐん興味が沸く、というより、
あれっこれなんだっけ、となるものがあった。

カーボロネロ。

まず名前が何を示すかわからない。

英語ではない。どうもイタリア語らしい。

そして、僕もそうだったが日本人だと「カー」が苗字で「ボロネロ」が
名前のように、カーのあとに一呼吸おいて読んでしまう。

どうも違うらしい。

「カーボロ(cavolo キャベツ)」「ネロ(nero 黒)」だ。

大人になってだいぶたつまで「杉良」「太郎」だと
勘違いしていたことを思い出した。

キャベツは丸いはず、だが、これは結球せず根元から見事な鋭角で
天に向かって細長い葉がそびえたつ。

色々な野菜を育ててきたが、この角度は見たことがない。

―いったいなんなんだ。こいつは…。

たいていの葉は直立するか(ネギ、にんにく、たまねぎ)、
直立した茎から横に広がるか(トマト、なす、ピーマン)、
根元から横に広がるか(ほうれんそう)、のどれかではないか。
あと最初横に広がってあとから立ち上がる白菜もあった。

こんな見た目と名前がまったく違う野菜を、試しに食べてみた。

まずはパスタ。ペペロンチーノに混ぜてみる。

美味い。

おそらく生だとえぐみや苦みがきついだろうが、
それが火を通すことで甘味と深みにかわる。
大人のキャベツ、というネーミングが浮かぶ。
見た目からは想像つかないが、奥にしっかりキャベツがいる。

つぎにオリーブオイルと塩をまぶしてオーブンで焼いてみる。
ぱりっとした、ほろにがせんべいが出来たがこれまた絶品だ。

40cmぐらいの大きな葉っぱを5枚、ぜんぶせんべいにしたが、
あつあつのうちにあっという間になくなった。
食べ始めると止まらない。そしてお腹はふくれない。
これをくずして海苔のようにご飯にかけてもいいかもしれない。

これから寒くなると、ちぢみほうれん草のように葉の凸凹が
多くなり甘くなるそうだから楽しみだ。

この1年、白い苺も、白い人参も、真赤な大根も、
茎を食べるブロッコリーもレタスも、
水をつかわない西洋わさびも育ててきた。

つくづく思う。
素人菜園は面白い。
常識をいとも簡単にこわしてくれるから面白い。

この黒キャベツ、栄養価も野菜の中でトップクラスだという。
βカロテン、ビタミンC、ビタミンE・・・。

きっと頭を柔らかくする栄養も含んでいるだろう。

記:根本

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