初段になれた時を振り返る

ある教材と学び方について

大学のサークルで囲碁を始めてから、
5級になるまでは順調に上達できました。

しかしそこから初段になるまで、
かなりの時間を要しました。

対局、詰碁、棋譜並べなど、
バランスよく勉強を続けていたのですが
なぜか一向に強くなれませんでした。

 
しかしある日突然、盤上の見え方がガラリと変わりました。

今までより広い視点で捉えられるだけでなく、
部分的な戦いの中で手を抜いて他に回るタイミングもわかってきたのです。

その打ち方を見た先輩たちから、
「いげちゃん、もう初段いったんじゃない?」と、

言われたことを覚えています。

 
初段になれたのは、ある教材があったことと、
その学び方に理由があると思っています。

まず教材とは、大学対抗の団体戦で打たれた、
主将(アマ七段格)の棋譜です。

僕は実力的に補欠だったので、
メンバーが対局している間やることがなく、
時間つぶしのために主将の対局を記録していました。

記録をつける対象が自分の大学の主将だったというのは
僕の中で1つのポイントでした。

知り合いが打つ対局となれば、
対局に対する興味関心は強くなり、
一局すべてを集中して見られます。

※NHK杯を見ながら寝てしまう人が多いのは
この「対局者への感情移入ができないから」だと思っています。

大会の持ち時間は50分。
アマチュアの大会では長い方です。
(相手もいるので1局100分)

その間「自分だったらどこに打つか」を考えながら記録していました。

教材の学び方として、こうして考えながら記録したことが
上達に大きくつながりました。

主将戦は相手もアマ高段者なので、
自分では考えられない手ばかり打たれていきます。

「え!そこまで深く入れるの??」と
自分の予想を超えて相手を荒らしたり、

安全に見える石が攻められたりするなど、

自分なりに考えながら見ることで、
強い人の違いをなんとなく体感できたのだと思います。

大会中の全7局それぞれから感動することがあり、
補欠ではありましたが非常に学びの多い大会でした。

盤上の見え方が変わったのは
大会が終わった直後です。

主将戦から感じたことによって、

ごちゃごちゃに絡まっていた頭の中が
整理されたんですね。

また5級から初段まで飛び級できたのは、
伸び悩んでいた期間に詰め込んでいた知識が
運良くつながったのでしょう。

 
こうして振り返ってみると、

プロの碁だろうと、アマチュアの碁だろうと
学べることはたくさんあります。

その時、誰の棋譜を並べるかについては、
自分が興味を持てる人がおすすめです。

少しでも感情移入することで
その時間が楽しくなりますから。

そしてどんな棋譜を使うにしても
自分で考えながら並べることが大切です。

プロの棋譜だとさっぱりわからないという方は、
自分よりも少し強い人の棋譜を探してみましょう。

1手ずつ考える必要はありません。

戦いが一段落したあたりで
「自分だったらどこに打つか」と考えながら並べてみてください。

「記:井桁」

*究極の個別レッスンを目指す『上達の約束』

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