目のつけどころの鍛え方(12)

今回から本コラムの主題にはいる。
目のつけどころをどうやって鍛えるか。
まず答えから言おう。

「目をつける回数を増やす」

これにつきる。
千本ノックである。
「あれっ」「ふとまてよ」の回数を増やす。

そんなに難しいことではない。
だが今日、「あれっ」が3回以上あっただろうか。

目をつけるのは、自分の「常識と非常識の間」
であることは以前のべた。

自分の興味のある分野だけでくりかえし「麦踏み」
をしていては、「自分の非常識」に近づくことはできない。

たくさん目をつけることはできず、
目のつけどころは鍛えられない。

普及に悩む業界にあてはめてみよう。

囲碁業界が「上達」しないのは、業界として
「目のつけどころ」が鍛えられていないからだ。
私もふくめ囲碁の人は、たいてい囲碁が好きすぎる。
囲碁という言葉をつかわずに、囲碁に興味をもって
もらうような話ができない。

松岡修造は、「みんなテニスをやりましょう」とは言わないが、
専門外での露出が多く、結果として錦織がスポーツで
最も稼ぐ人になる地盤を築いている。
彼は引退後、「外」に目を向けて、「応援団長」、
「もっとも熱い男」のポジションを獲得した。

「普及の名策」は、外に目をたくさんつけること
から始まるのだ。

グーグルは「世界中のものが検索できる」と豪語している。
だが一つ検索できないものがある。
それは、自分が興味のないことだ。

興味のないことは、検索ワードを打ち込めない。
だから検索できない。

とすれば、興味のないことに自然と目がむくように、
日常を少し工夫すればいい。

おすすめは2つある。
1つは「人」だ。

家族や友人から誘われたときに、興味がわかないという
理由で断ってはいないだろうか。

目のつけどころを鍛える観点からいえば、むしろ、
興味がわかないときこそチャンス到来だ。

とりあえずやってみよう。
とりあえずいってみよう。

その意味で、「話のあわない」歳の離れた人との
交流もお薦めだ。現役世代であれば、70歳80歳
のシニアは、自分を検索可能エリア外に連れていってくれる
案内人だ。

そしてもう一つは「本」だ。
自分の本棚を見渡してみてほしい。
ジャンルが偏っていないだろうか。

以前ビジネス本と囲碁本しかなかった僕の本棚は
完全に「栄養失調」だった。

お薦めの本を一冊紹介する。

『乱読のセレンディピティ』 外山滋比古著

思いがけないことを発見する年末になるだろう。

「記:根本」

*究極の個別レッスンを目指す『上達の約束』

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