行き当たりばっかし(13)

旅が終わってすぐは、観光地や食事をふりかえって楽しむ時間が続くが、
時がたって思い出すのは、道中の誰かの言葉や、なんということのない
ワンシーンだったりするものだ。

山陰ツアーでは外せない出雲大社をお参りしたあと、参道の脇道を
通りながらバスに戻るとき、両親と妹3人と間があいた瞬間があった。

木陰を歩きながらお袋と話に夢中の妹と、そのあとをついていく親父。
週6回のジムでの水中歩行を欠かさず、足腰はしっかりしているものの、
弱視のため杖が欠かせない。

旅行3日間で100枚ほど撮った写真の中からベスト3を選ぶとしたら
1枚はこれになる。出雲大社ならではの大しめ縄や、神社らしい背景を
バックに添乗員に4名そろって撮ってもらったものもあるが
どうしてこれなのか。

きっと、あの瞬間の空気をそのまま切り取ったからだ。
被写体が撮られていることに気づいていないからだ。
自分も直前まで撮ろうと思わなかったからだ。

予定された場所や料理よりも、偶然の一瞬が心により深く刻まれる。
そんなことに気づいたことも、自分へのお土産になった。

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