行き当たりばっかし(31)

猛暑が一段落して秋の気配が近づく頃奈良を旅してきた。

朝5時に起きて7時発の新幹線に乗り、京都から近鉄特急で49分、
大和八木駅で降りて車を借りる。
昼前にはシーズンオフでひっそりとした名刹「室生寺」で、
屋外では日本一小さい(16.1m)国宝五重塔に向き合っていた。
午前中の過ごし方としては今年1番だ。

この塔は1200年前からここに立っているが、1998年の台風で
樹齢600年、高さ50mの巨杉が倒れて屋根が損壊した。
塔が出来て600年もたってから芽吹いた1本の杉が、
その後600年で塔の3倍もの大きさになり襲いかかったわけだ。

幸いなことに別の巨杉が倒れた杉を一部支えて全壊を免れ、
修復されて今の姿となっている。

人の手が加えられていない杉木立の中、奥の院まで700段の
階段を往復した。誰にも会わなかった。蒸し暑さがピークに達し
汗だくで降りてきて再度対面した塔と一緒にパシャリ。

遠近法で同じ大きさに写った。
20倍を超える年齢差もさることながら、その器の大きさを
もとより比べるべくもなく、かえって自らの小ささが目立つ
1枚となった。

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