目のつけどころの鍛え方(5)

目のつけどころを鍛えるには、「違和感を根に持つ」といい。
そうするには「言葉に敏感になる」といいと前回つたえた。

くわえてひとつ大事なことがある。
それは「調べない」ということだ。

なーんだ、そんなことかと思った人のなかに
この1週間、一度も検索していない人はいるだろうか。

電車の時刻や、これから行く店の評判、
見る予定のテレビ番組や映画。

スマホと優秀な検索エンジンを手にした僕らは、
まるで呼吸のように意識せず、「不確実な未来」を
確実にしようと日々調べている。

その都度、気づかないうちに2つ損をしている。

1つは、不確実な未来に起こったかもしれない出会いや
感情の動き、友達に話したくなるネタ、何より自分が
「面白い」と感じる出来事が消えている。

まるで、お金を払ってはいったお化け屋敷で、どこで
どんなお化けが出てくるかを事前に調べてしまったかのように。

もう1つは、自分の頭をつかって考える機会が消えている。
別の言い方をすると、「好奇心」が少しずつ減っている。

好奇心を育むのは本当に難しい。
増やすのが難しいならば、せめて子供の頃に育んだものを、
大人になってどんどん失うのを止めたい。頭髪のように。

損をしたくないと思って検索していると、
結局損しているというのは皮肉だが、これが現実だ。

ではひとつ、調べないで考えて頂きたい。

一日千秋。

なぜ「秋」なのだろう。

秋の夜長にどうぞ。  「記:根本」

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『目のつけどころはシニアに学べ』根本明 著

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