―あの子は昔っから、大げさなのよ。
ある時、おふくろが言うのを聞いて、つれがウケていた。
誇大表現癖は、おふくろ譲りなんだが、まぁよしとしよう。
金色に輝いてはいないが名前に「金」とついていても、
それほど大げさとは思わない。野菜の話だ。
すでに当園では、金時人参、金時草を育てた。芋や豆など、まだ
たくさんありそうだ。
だが英語にされると、もう少し、金色が欲しくなる。
ゴールデンキーウィなど、いくつか思い浮かぶが、黄色が濃いと
すぐにこの名称になるのは、自分のことを棚にあげれば、
少し大げさだろう。イメージ戦略の匂いもする。
ゴールデンビーツ。
以前、ちょっと奮発したビストロで出てきて、まず、「これ何?」
から始まり、そのおいしさにびっくりしたので、育ててみた。
僕が「食べてびっくりする」から「育ててみる」に躊躇なく
スムーズに移行するのを見て、友人はそこにびっくりする。
感覚がずれてきたかもしれない。
ビーツは地植え、プランターともに何度か育てたが、これは
ビーツに似た、サツマイモじゃないだろうか。
ビストロで教わったとおり、低温(150℃)で1時間、じっくり
オーブンで焼いてみて、一口食べて思った。
色は外が濃いオレンジ、中は濃い黄色でどちらも鮮やかだ。
ボルシチに登場する、あの赤いビーツとは外見も味も明らかに違う。
甘さがゴールデンだった。
記:根本
「素人菜園帳」https://ameblo.jp/igo45
(当欄紹介以外のコラムも日々更新中!)
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