今回は当園の話から脱線となる。
野菜と果物の違いの一つは、毎年種から植えるか、
何年も育て続けるか、だと以前当欄でふれた。
ほとんどの野菜の寿命は長くて1年ということだ。
とんでもない長生きさんに出会うと、あえて確認したくなった。
先週3年ぶりに復活した湯河原囲碁合宿の帰りに、
ひとりそのまま東海道の小さな旅に出た。
三嶋大社の境内には、樹齢1200年の金木犀があった。
これは巨木ではなく、太さも高さも普通の民家の裏庭にある
程度のものだが、小さいがゆえの迫力を感じる古木だった。
熱海の来宮神社には、入り口そばに樹齢1500年の大楠があった。
よく見ると「第二の大楠」とある。まだ第一があるのだ。
ここにはそれ以上の木が奥にあった。
樹齢2100年。幹回り23.9mで、環境庁が認定する巨樹、
本州1位、日本で2位のものだった。
「こんな大きな木見たことない」と思ったのも無理はない。
この巨樹ランキング、ベスト10まではこの木以外すべて九州だ。
やはり高温多湿のところのほうが巨樹は育ちやすいのだろうか。
最初に見た第二の大楠、は全国19位にランクインしていた。
樹齢2100年。
僕の人生の40倍。
日本史に登場する「名前の残る人物」だれもが見た可能性がある
生き物、「植物」がまだ青々とした葉を茂らせている。
静かな感激をいだきながら、冷たい小雨ふるなか、
ごつごつした幹を手で愛でつつ、周囲をゆっくり2周した。
記:根本
「素人菜園帳」https://ameblo.jp/igo45
(当欄紹介以外のコラムも日々更新中!)
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