素人菜園帳(70)

素人らしさが全開となった。
まぁその名のとおりといえばそうだ。

野菜の収穫時期を見極めるのは難しい。
まず2つの軸がある。

ひとつは期間。
植えてからどのくらいで収穫できるか、は
野菜ごとに目安がある。

もうひとつは見た目。
人参やタマネギ、ゴボウなど、実が地中に隠れている根菜は
葉っぱが枯れ始めるのがサインになる。

期間と見た目があっていれば簡単だ。
だが今回は前者を大きく無視して後者をとった。

白ニンジン、ことパースニップ。欧州では当たり前のこの野菜も
日本ではあまり見かけない。
ローストするとさつまいものような甘さとホクホクした食感、
そしてハーブのような独特の香りが楽しめる。
昨年の当欄にも登場したので覚えている読者もいるだろう。

冬越しさせると甘さが増すらしいので今回は夏に種を蒔いた。
5ヶ月の標準栽培期間は1月中旬にやってきたが、
まだ葉っぱは生長の途中だった。

―もっと、もっと大きく育てたい。

あと1ヶ月、もう1ヶ月、と粘っているうちに4ヶ月も「適期」を
すぎてしまった先週、ようやく収穫した。
ゴボウのように細いものから見事な又根のもの、
標準に近いものまで、見た目は個性豊かだった。

しかし…

芯が固い。オリーブオイルと塩をかけて焼いたものを食べると、
噛み切れない筋が口に残る。

つれの父からは、固くて切れないがどうしたらいい?と
質問がきた。食べる前段階でつまずかせてしまった。

それでは、ということでポトフのように煮込んでみる。
中心の芯が果物の種のようにしっかり残る。
まわりだけをかぶりつく。実はたしかに美味い。
野菜でこのような食べ方をするのは新鮮だ。

芯が固く筋張ってしまうのは、採り遅れた証拠だという。
大きく育てればいいといいうものではないのだ。
わかってはいるのだが、目の前にあるとつい…。

そして今回も気づかされた。地上にでている茎葉の立派さが
必ずしも地下の実の大きさに反映しないということを。

見た目に騙されず、欲張りすぎない。

素人菜園家にとってはこの3番目の軸が何より難関のようだ。

記:根本

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