素人菜園帳(89)

暑い日に時折寒い日がまじる。その度合いが濃くなってきた。
三温四寒と言えばいいだろうか。

素人菜園を手掛けるようになって、季節の変わり目を前より
意識するようになった。3年目も後半にはいり、ふと、
スタート直後からずっと鎮座している果物鉢たちに目をやる。

―お前たち、今年も全くさっぱりだったな。

言われる当人たちは心外だろう。
師匠、桃栗三年柿八年ってしらないのですか、と。

反論させてもらおう。

―苗でうちに届いて2年半がたったわりには、
成長しなさすぎではないか。

うちでは、というか東京では無理じゃない?という至極
まっとうなつれの忠告を無視して、高価な苗木に手を出した。
たしか8千円ぐらいした。生のライチが食べたかった。
それが今年も、実どころか、花どころか、背も伸びていない。

フィンガーライム。これは実の写真を見て仰天した。
こんな色彩の果物が世にあるとは信じられない。
自宅で採れたらさぞかしテンションあがるだろう、と、
これまた値段を無視してアマゾンをポチった。
花は咲いたが実になる気配はまったくない。

セレージャ。このどこかのサッカーチームのような果物は
ブラジルのイチゴ、と言われているそうだ。
木になるイチゴが気になって、勢いで買った。ギャグではない。
今年は猛暑の折り水やりを一時忘れて枯れかけたが、
最近また芽が出てきた。いわゆるリセットだ。

野菜は失敗かどうかがすぐわかる。
果物は実がなるのに時間がかかるかだけではなかった。
失敗するのにも時間がかかるのだ。

―ちょっとその視点はなかったなぁ。

あの時の勢いを、少しだけ悔やむ自分がいる。

記:根本

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