教えるときに一番教えたいものは何か。
考えたことがあるだろうか。
囲碁の場合は、ルール、布石、定石、手筋など盤上に関する知識や
テクニックはそれこそごまんとある。
しかし僕が一番教えたいのはそれではない。
「自信」だ。
とにかく自信を教えたい。
自分が持っているポジティブなエネルギーに気づいてもらう。
教えるときはこれに一番気を配りたい。
ここさえクリアできれば、必要な知識やテクニックは覚えも早くなり、
忘れてもそれをネガティブにとらえない心のゆとりが生まれる。
しかし「教える=覚えてもらう」の公式に従うと、
人間だから「忘れる」がセットになる。
「忘れる」への恐怖を植え付けてしまい、一番大事な「考える」に
頭が向かなくなる。その結果、上達につながらない。
では自信をどう教えるのか。
それは前回言ったとおり、まず相手を知ることがスタートだ。
そして相手が発する言葉に耳を傾け、自分が発する言葉もその人向けに選ぶ。
その地道な繰り返しにしか答えはない。
「記:根本」
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