僕は皮をむかず、そのまま食べられる果物が好きだ。
さくらんぼやイチゴなどのベリー類、皮ごとたべられるぶどう…。
そこに最近加わった新顔がいる。
サルナシだ。
ご存じだろうか。
あまり店先で見ないが、偶然つれがマルシェで見つけて
試しに食べて以来、はまっている。
キーウィと同じマタタビ科。小さなキーウィながら、皮ごと
食べられる。日本の山に自生する果物の中で最も美味とされる。
猿がナシと間違えたからその名がついたという説もある。
以前木曽路を旅したとき、奈良井宿の近くの道の駅が
「さるなしショップ」となっていて小躍りして寄るも、
午前11時で最後の1パックだった。着果率が高くない果物
のようで量がとれず地元でもすぐになくなってしまう。
美味なだけでなく、栄養価もビタミンCがレモンの10倍、
ビタミンEがアボガドの2倍で果物の中で群を抜いている。
(もっとも身体にいいとされるビタミンI(愛)の含有率は不明だ)
ネットで取り寄せてお袋に送ってみたところ、すぐに
メールで返事がきた。
「サルハシおいしかったよ。残りはジャムにしました」
サルハシ(猿橋)は日本三奇橋のひとつで大月にある。
お袋がカタカナに弱いのは慣れっこなのでスルーしようと
思ったが、ちょっと調べて驚いた。
サルハシと同じ日本三奇橋候補の「祖谷のかずら橋」
の原料がなんとサルナシ(別名シラクチカズラ)だった。
そんなスーパーフルーツながら、なかなかお目にかかれない
なら自分で育てるしかない。
小さな苗を入手して菜園の西の隅に植えた。
まだ背丈が20cmほどの写真は、昨年の4月上旬だ。
3ヶ月後の夏には、僕の背をこえて葉は果物棚を覆いつくした。
茎はあっという間にねじれた木の幹のように強く、太くなった。
橋の材料になるのもうなずける。
肝心の実は、最初の年ということもあって10数個だったが、
今年が楽しみだ。
記:根本
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