先週末、早朝に見知らぬ番号からショートメールが届いた。
「あおいより」
よくあるジャンクメールと思い消去しようとしたが、
文頭に野菜のマークが並んでいるのに気づき指がとまる。
―ん? なんでブロッコリー、人参、きゅうりなんだ。
ていうか、なんで今僕が育ててる野菜がわかるんだ?
その一つ前のメールに気づいた。
「野菜とれた?」
こちらは文尾に同じ3つの野菜マーク。
番号は既に登録されている小学4年の姪っ子だ。
ということは、最初のは、彼女の妹、小学2年の姪っ子、
あおいちゃんからだった。
どうやら僕は彼女たちの「野菜オジサン」のようだ。
なぜタメ語なんだ、どうして小学2年で携帯持ってるんだ
というのはともかく、早朝におじさんにイタ電、プチ「冒険」
したくなる気持ちもわかる。もう1ヶ月以上、家から外に出ていないらしい。
最近、毎週土曜の朝10時に、アメリカ西海岸はサンディエゴに暮らす
妹家族4人と、世田谷の弟家族4人、八王子の両親と杉並のうち、
計4家族12人で、スカイプで顔をみながら近況報告をしあっている。
どこも大変な状況であることには違いないが、
こんなにみんなの都合があうタイミングもない。
全員家にいるのがわかっている。
年に2,3回(妹家族とは年1回)しか顔をあわせなかったのが、
1ヶ月で4回話すようになった。
「じゃあまた来週ね」
「身体に気をつけるのよ」
お袋の声が少しはずんで聞こえる。
眼が悪く気分がふさぎがちな親父も、笑顔をみせるようになった。
今朝、水やりをしていたら小さな虹がかかった。
むこうに見えるのは、種まきから8ヶ月経ちまもなく収穫の赤玉葱だ。
今日は別のものも見えるような気がした。
記:根本
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