最近、初級者向けのテキストを作っているのですが、いわゆる「シマリ・カカリ」に関する内容を書いていてふと思ったことがあります。
なぜ、カカリと言えば小ゲイマガカリなのか・・・?
シマリとカカリは裏表のようなものですが、シマリは星、小目問わずに一間、小ゲイマ、大ゲイマ、二間と比較的まんべんなく状況によって選ばれます。
しかし、小目へのカカリはやはり小ゲイマ、一間ガカリが他の2つよりもはっきりと多いはずですし、星へのカカリに至っては95%以上小ゲイマガカリだと言っても差し支えないでしょう。
自分の石たち(=仲間)の距離感はいろんな価値観がある一方で、相手の石(=他人、敵)との距離感はなにかルールでもあるのだろうか・・・?と他愛のないことを考えます。
ところで、いろんな囲碁用語がありますが、そのうちのけっこうな数は石の位置関係によって分類できます。
1.1つの石で表す点(天元、星、小目、etc)
2.自分たちの石の位置関係(コスミ、ケイマ、シマリ、ヒラキ、etc)
3.自分と相手の石の位置関係(カカリ、ノゾキ、ハネ、ツギ、マガリ、etc)
この分類でいくと、3がけっこう多いんです。
囲碁用語の多さがすなわち、相手との距離感を意識しないといけないゲームであることを表しているかもしれません。
当たり前のように思うかもしれませんが、実戦になると自分の地を囲うことにだけ集中したり、あるいは相手の地ばかりが大きく見えてやきもちを妬いたりというのはままあることです。
適切な距離感を意識するということは、囲碁だけじゃなくて日々の生活でも必要だよなあ、と。
最後、なんとか上達にからめましたが、ほぼ雑文でした!
記 村上深
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