今年の新顔で一番のお気に入りである。
種まきから収穫まで2ヶ月半。短いほうだ。
時期を1ヶ月ずらしながら3回育てた。
写真を見ても?となるかもしれないが、ゴボウである。
生で食べるサラダゴボウ。太さ1cm、長さ30cmのミニゴボウだ。
深さが41cmあるわが菜園でもっとも深いプランターをつかった。
抜いてすぐに水に浸すと白肌が浮きだつ。
5分後にはサラダの一員として食卓にあがる。
ゴボウといえばきんぴらで、生で食べるイメージがなかったが、
こんなに柔らかく優しい味とは知らなかった。
そしてこのゴボウ、採り遅れると急激に固くなる。
今育てているオクラやオカヒジキ、キュウリなど、そもそも
野菜全部がそうだが、ゴボウは特に収穫のタイミングが難しい。
若どりすれば柔らかくてうまい。しかし大きさは望めない。
大きくすれば採る瞬間は嬉しい。しかし味は落ちる。
横軸に時間、縦軸に満足度をとると、味は放物線、大きさは
右上がりの直線を描く。
2本の線の交点にどれだけ近いタイミングで収穫できるかは、
素人菜園でいつも悩む課題であり、醍醐味のひとつでもある。
大きくとろうとしすぎると失敗する。
ん?どこかで聞いたことがあるな。
そうだ、囲碁だ。囲碁も同じだ。
当コラムを87回綴って初めて出てきた「囲碁」。
この連載は、囲碁ファンで家庭菜園を楽しむ人は多いだろう、
と囲碁メルマガの「箸休め」として始めたのだった。
あれから間もなく2年が経つ。
箸休めすぎだ、という声がそろそろ届くかもしれない。
記:根本
*いまの囲碁教室で満足できない貴方へ
究極の個人レッスンを目指す『上達の約束』
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。