よく考えると「ご利益」という響きは、学問の神様以来、社会人からは
あまり縁がない。神社やお寺でたまに買うお守りは、つれの強い薦めか、
訪問記念として手に入れた。
しかしこれは違った。
はじめて見るタイプのものに一瞬で心を奪われた。
国宝「八角三重塔」の屋根の古材を使ったお守りだ。
地味ながら中身にふさわしい袋と木の釘もついている。
60年に一度のふきかえの際に出たものを使っている。
長い間風雪に耐えた材は、あちこちガタがきはじめた
こちらの耐久性までアップしてくれるにちがいない。
いや、ご利益云々より持っているだけで嬉しい気持ちになる。
それはそうだ。何しろ「国宝」を毎日持ち歩くわけなのだから。
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