センターピンを倒せ(後編)

前回、必要で最低限の条件をボーリングに例えて
「センターピン」とした。そこで皆さんにこんな質問をした。

「伝える力」のセンターピンは何ですか?

これがないと決して伝わらない最低限のもの。

それは、「相手を喜ばそうと思う気持ち」である。

話が短くても、声が大きくても、ユーモアがあっても、
喜ばそうと思っていなければ、相手には伝わらない。

言われてみれば当たり前だ。

皆さんは誰かに何かを教えるとき、このセンターピンを
意識しているだろうか。技術だけを教えていないだろうか。

前回もう一つ、囲碁で「攻め」のセンターピンは
何だろうとも訊いた。

これがないと「攻め」にはならない最低限のもの。

それは、「相手が困ること」である。

自分の模様に1人取り残された相手の石を、「おらー」
とドヤ顔で帽子したり、ケイマで追ったり、肩をついたり。

囲碁ファンならだれでも覚えがあるシーンだ。

だが、それが攻めになっているかどうか、深くは考えない。

自分は「攻めている」気になっている。
まさかその帽子が「攻めになってない」とは思わない。

囲碁は2人で打つものだ。
相手が困っていなければ、それは攻めとは呼ばない。

これもよく考えれば当たり前だが、高段者でも忘れがちだ。

2つの例をあげてみた。

教える人も教わる人も、まず「センターピン」を見つけて
しっかり倒そう。

そのあとで技術論にはいると、実戦での対応力が
見違えるだろう。

「記:根本」

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