自分も最近知ったばかりなのに、まるでずっと前から
わかっていたかのような口ぶりで話す人がいる。
―この花が落ちてそれが実になるんだ。文字通りだろ。
へぇ、とつれがのぞきこむ。
野菜の花としては見慣れない、蝶の形をしたかわいい花が
次々と咲いた。落花生だ。
―でもこれ、落ちた花がどうやって土にはいるの?
―今に見てればわかるって。土の上で実になっていくうちに
だんだん土に潜るんだよ。
中途半端で浅い知識を、完全に理解しているかのように
自信満々で話す人がいる。
だが、落ちた花は何日たってもそのままだ。
心配になって、そっとネットで調べてみる。
1.しぼんだ花の元から根のようなもの、子房柄(しぼうへい)が
伸び始める。
2.花が咲いて一週間後ぐらいに子房柄が地面に届く。
3.そのまま土につきささり深さ5cmぐらいまでで止まる。
4.その先端が「さや」となり膨らんで豆ができる。
がーん。花が実になるわけではないのか…。
よく見れば落ちた2つの花の右に何本か土にすでにささっている。
あの言い切ったことを、どうやってうまく「なかったように」
この説明につなげようか。
素直に間違いを認めず、あきらめの悪い人がいる。
記:根本
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