棋士が書いた本を読む

『勝利は10%から積み上げる』

張栩九段が書いた『勝利は10%から積み上げる』を先日読みました。

書かれたのは8年前で、日本のトップに君臨していた頃です。

こういった棋士が書いた本を読むのも、
囲碁(将棋も)の楽しみ方の一つといえます。
 

この本では、張栩さんが「失敗」をどのように捉えているのかや
他の棋士と何がどのように違うから、良い成績を残せるのかなど、
囲碁以外のことへも活かせる考え方が書かれています。

ある分野で超一流になった人の考え方を
自分が夢中になっているものに応用したらどのようになるのか。

そんな風にいろんな視点から考えさせてくれる本でした。

もちろん囲碁の勉強方法についても具体的に書かれています。

自分の勉強方法で果たして強くなれるのか不安になったときに
張栩さんの取り組み方を真似してみても良いでしょう。

またプロになる前に抱えていたプレッシャーや、
奥様の小林泉美さんとのデート時のエピソードなども書かれており、
張栩さんの人柄をよく知れます。

対局中にはけっして見せない一面を知ることで応援したくなりますし、
そういう棋士が一人でもいると、より注目して対局を楽しめます。

囲碁の本は問題集や布石の専門書だけではありません。
棋士が書いた本を見つけたときは、みなさんもぜひお手にとってみてください。

記:井桁

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