前回「うまい例え」の話をしたが、上達を促すトークで
もう一つポイントがある。それは「カスタマイズ」だ。
囲碁でいえば、その人にとって囲碁とはどんなものか、
こちらが相手にあわせて話をする。
技術を伝える場合は、本に書かれているような一般論に終始せず、
相手の反応に瞬時にカスタマイズして届ける。
こちらが話したいことを相手に投げるのではなく、
相手が受取りやすいようにこちらで加工して投げる。
これは前々回の「ドッジボールとキャッチボール」だ。
カスタマイズの方法だが、まず相手が少人数であれば相手の一言、
一挙手一投足、見逃さない。
上達という頂きへの最短ルートを考えに考える。
何気ない世間話、脱線話をまぜながら、にこやかに笑顔を絶やさず、
頭はフル回転させる。手抜きは考えられない。
それぐらい大変な作業だという覚悟がいる。
では相手が大人数であればどうするか。
カスタマイズの矛先を、相手の共通のものに向ける。
たとえば「場所」「とき」「ニュース」など。
今日というこの日、この場所、このメンバーだからこそ生まれるものは何か。
生まれる笑い、質問、言葉は何か。
そこから相手の耳がたち、やる気スイッチに手が伸びるのだ。
「記:根本」
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