正月に渡したカリフラワーと金時人参を食べた姪っ子たちが、
即座に「野菜あまっ!」と歓声をあげたらしい。
―小学2年と4年で野菜の甘さがわかるなんてやるじゃないか。
子供にしては珍しく、2人ともお菓子やケーキなどの甘いものが
あまり好きではないという。
そうするとやはり…
野菜が甘いのと果物やお菓子が甘いのは、別ものなのだろうか。
うちでも先日、採れたての4種、金時人参、黒田五寸人参、
ミニカリフラワー美星、紅くるり大根をバーニャカウダにしてみた。
五寸人参が今まで育てたどの人参よりも甘い、とつれは言う。
金時は口にいれるとまず「THE 人参」が登場して、あとからほのかに
甘みがくるが、五寸は人参が登場するより先に甘みがやってくる。
生でかじるカリフラワーも間違いなくふだん食べるものより甘い。
素人菜園をはじめてまもなく丸2年だ。
2つわかったことがある。
スーパーで売っているものより自分がつくったほうが甘い。
夏につくるより冬につくるほうが甘い。
前者はまだはっきりした理由はわからないが、
後者はどうも野菜自身の力によるようだ。
砂糖水が凍らないのと同じく、野菜も寒くなると自分が凍らないように
糖分をたくわえる。
糖分といえば、甘さを数値化した「糖度」は、舌で感じる甘さとは
必ずしも一致しないらしい。
果物の糖度はバナナが20、ブドウが16、リンゴが14で
イチゴが12ぐらい。トマトは8ぐらいから時に10を超える。
しかし野菜果物の中でダントツトップは…
ニンニクだという。
糖度40。びっくりだ。
さっき東京でも初雪がちらついたが、素人菜園の地植えエリアでは
25本のジャンボニンニクが必死に冬越しを頑張っている。
冬越し野菜だからたっぷり糖分を蓄えるのか、
糖分だらけだから冬を越せるのか。
いずれにせよ名産地が寒い青森なのも納得する。
さて冒頭の姪っ子ではないが、
果物をほめるときは「甘い」でいいが、
野菜のときは別の言葉がないだろうか。
同じ甘いだと伝わらないものがある気がする。
カレーの甘口がSWEETでは伝わらず
言うならMILDであるように。
表現が難しいが、
(簡単ならすでに誰かが発信しているだろうが)
野菜の甘みは、舌で感じる甘さだけでなく、糖度でもない、
そしてうま味とも違う奥深さを感じるのだ。
―なるほど。甘いにも色々あるんだな。素人菜園家として、
表現ともども甘さを追求するのも面白そうだ。
つれがよく言う「あなたは自分に甘いから」に反論する材料も、
ついでに探してみよう。
記:根本
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