有段者と高段者の違い

『上達の約束』でのレッスンやネットに誰かがアップしているものなど、
この頃、有段者の碁(棋譜)を見ることが多くなってきました。
 

有段者になると囲碁の奥深さをいろんなことから実感できます。

奥深さとはおもしろさですから、それを多方面から実感できるというのは、
多くの囲碁ファンが目標として掲げている「初段」まで頑張ってたどり着いた報酬ともいえるでしょう。

 
しかしここから先のステップアップは大変です。

部分的なスキルを磨けばよかった級位者の時とは違い、
総合力を磨いていかないと段位は上げられないからです。

級位者は主に基本的な対応ができるかどうかが課題です。
基本から外れた悪い手を打ったほうが負ける、いわば減点方式で一局の勝敗が決まります。
 

しかし有段者は基本的な対応ができることは前提としているレベルなので減点方式ではなく、
どちらがどれだけ良い手を打てるかが勝敗につながる加点方式で決まります。

基本的な対応を70点とするならば、一手の点を75,80,85点となるように考え一局の平均点を上げることが求められます。

 
一手の点数は、どういう手を打ったかという地点(エリア)の問題だけではなく、
どのタイミングで打てたかという時点の問題も絡んできます。

そしてこのタイミングこそが有段者と高段者の違いに大きくつながっています。
 

囲碁におけるタイミングとは先手・後手の話のことです。

有段者も高段者もどこにどういう手が潜んでいるのかは大体把握しています。
多少の知識量の差はあったとしてもそこまで大きな問題ではありません。

しかしそういった候補として考えられる手を
「ぜったいに私が打つんだ!」と思う意識をもち、常に先手をとって打っているのが高段者です。

このタイミング(先手)まで意識を向けられているかが有段者と高段者の大きな違いです。
 

有段者になってから停滞を感じている方は、
先手をとることへ異常なまでにこだわりを持って対局に臨んでみてください。

すると今まで「念のために一手かけて補強しておこう」と打っていたような守りの手は自ずと少なくなり、
先手をとって次の魅力的な候補の手を打てるようになるでしょう。

またどうしても不安なときは冷静になって考えてみるのが大切。

もし守りの手を打たなかったがために相手にそこを突かれた場合、損する陣地の大きさは果たしてどれくらいでしょうか。
多少の損よりも大場(おおば)に向かうほうが大きくありませんか?

大場のような黒が打つか白が打つかで全局的な展開がまるで変わってしまうような地点は数値では測りきれない大きさがあります。

数値で測れる地点は大ヨセ(終盤に差し掛かるあたり)のようなときで良いので、先手をとって大場に向かうほうが良いでしょう。

 
ゴールデンウィークも終わったので気分一新して先手を取っていきましょう!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)