教えるにも型がある

この間、6歳の男の子にチェスを教えました。

元々は囲碁を教える予定だったのですが、
その場所にあったチェスセットを彼が見つけ、
「チェスを教えてほしい」と言ってきたのです。
 
 
さて困りました。

なぜなら僕は、
今まで2回しかチェスをしたことがありません。

それもそれぞれ30分くらいだったので、
入門中の入門レベルです。

定石も知りませんし、
駒の正しい使い方もちゃんとわかっていません。

ただ彼の気持ちに応えたい一心で、
自分の「教える型」を意識して臨みました。
 
 
僕の中で「教える型」というのは、

1.その時間のゴールを決める

2.そのためにできることを一緒に考える

3.終わった時に、ゴールを達成できたかを確認する

という順番のことを言います。

非常にざっくりした流れではありますが、
これを意識するだけで
やるべきことが明確になります。

今回の男の子であれば、
その時間のゴールは「チェスを触ってみること」になります。

※本来は囲碁を教えるはずでしたが(笑)
 
 
次にそのゴールに対して
自分がやるべきことを考えます。

せっかく彼が興味をもったのであれば、
「チェスって楽しい」と思ってもらいたい。

今回は、囲碁入門で教えてきたやり方を
チェス版にして教えました。

男の子がちゃんとついてこれているか確認しながら、
一通りのルールを伝え、実践してもらいました。

 
目的を達成できたかどうかについては、

帰り際、その子がお母さんに
「チェスセット欲しい!」と言っていたので、
一応クリアできたと思います。

思わぬチェス指導の時間になりましたが、
僕にとっても「教える型」は
どんな分野にも応用できると気づけました。

「記:井桁」

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