考えるな、感じるんだ

みなさん、上達のために”理解”が必要だと思っていませんか?

それはそのとおり。最終的に自分の腑に落ちないといけないですね。

でも、ここで話をしたいのはその過程の話です。

 

プロの世界では、いわゆる「AI流」と呼ばれる打ち方が主流になってきています。

星へのダイレクト三々、4線へのカタツキなどなど・・・。

これらの「AI流」の打ち方が本当に正しいのかどうか、というのは実は誰も分かりません。

AI自身ですら「なんとなく良さそうな気がする」だけで打っているにすぎません。

特に中国・韓国の棋士はこのあたりはドライな感覚で「自分より強い存在がそう言っているなら、よくわからないけど真似してみよう」という感じですね。

 

囲碁の指導を行っているときに、たまに言われるのが「先生の言っているような構想も考えたのですが、でも○○が心配で・・・」という言い回し。

でも・・・というのは自分の考えがある証拠で、これは尊重すべきことです。

ただ、私たちの言うことを信じてほしい。鵜呑みにして欲しいな、と思うこともあります。

 

子どもは、おそらく立場的に大人より弱いから、そこは言われたことを鵜呑みにする素地があります。だから強くなりやすい。

大人は、これまでの自分を守るために理論武装しているから、逆に変わりにくいときがあります。

 

まずは「そういうもんなんだな」と感じること。

自分の中に消化するのはその後。

食べ物だって体の栄養になるには、食べてから時間がかかるのといっしょで、上達にもそれなりに時間が必要です。

あせらないでくださいね。

 

記 村上深

 

 

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