目のつけどころの鍛え方(4)

流れゆく情報の海の中でふと立ち止まり考える。

こんな癖をつけるには、自分のなかに生まれた違和感を
根にもつといい、という話を前回した。

「あれっ?」を増やすのにひとつお薦めの方法がある。
言葉に敏感になることだ。

朝起きて歯を磨く。あれっ…。
なんでまだ「歯磨き粉」っていうのだろう。
粉ではなくペーストになって50年は経っていそうだ。

昼食で回転ずしに入る。本日の特売と書いた札とともに
大トロが流れてくる。続いて中トロも。あれ…。
なんで小トロがないんだろう。

おやつに有名な「おさつスナック」に手をのばす。
ふと裏をみると原材料のところにさつまいもと並んで
「焼きいも」とある。あれ…。
焼きいもの原材料がさつまいもなんじゃないか。

夕食の準備をする。
最近は手間のかからない無洗米しか使わない。あれ…。
なんでお米は「洗う」ではなくて「研ぐ」なのに
無研米とよばないのだろう。

季節をあらわす言葉に目をむける。

いまは暖かい日と寒い日が数日おきにやってくる。
いわば三温四寒だが、そうはいわないのはなぜだろう。
そういえば初冬の暖かい日を小春日和というが、
初夏の肌寒い日を小秋日和とはいわない。

あたりまえに流れている言葉をうのみにせず、
自分の頭で考える。

この力を磨くと目のつけどころが鍛えられる。

千本ノックのごとく、周囲にあふれる言葉に
目を向けるのは、誰でもいますぐできる簡単な訓練だ。

そして見つけたらどんどん友達に話してみよう。
暇な奴だなー、と笑われるかもしれない。

それでいい。

「記:根本」

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『目のつけどころはシニアに学べ』根本明 著

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