―種たべていいの?
ゼリーみたいね。わぉーおいしそう♪。
うん、なんか…さっぱり。きゅうりな味する。
アメリカは西海岸、サンディエゴに住む大学生の
姪っ子から動画が送られてきた。
アンクル明が東京のテラスで育てた怪獣の卵を、
むこうのスーパーでも見つけたらしい。さすがアメリカだ。
1つ$5が特売で$3.99になって山積みの写真もある。
かごにいれるときだれも怪我をしないのだろうか。
素人菜園でいちばん強烈な風貌をほこる「キワーノ」、
別名「角メロン」。
先月、弟家族といっしょに母の喜寿のお祝いをしたとき
追熟させた黄色の大玉をもっていった。
―兄貴、これまさか自分でつくったの?
ふつう家庭菜園でつくるみかけではない。
弟に言われたとき、ちょっとどや顔になっていたかもしれない。
―なんかへんな感じ。バナナな味がする。
おそるおそる口にした小学2年の姪っ子。
薬を飲むようにパッと口に運ぶ小学4年の姪っ子。
(うん、その気持ちよくわかるよ)
―健康食品と思えば意外といけますね。
冷静な感想は義妹だ。
(いいとこついてるなぁ。なるほど)
アメリカで20年暮らす妹はこうだ。
―味も食感も好きな風味で思ったより美味しいけど
食べるとこ少ないしお腹いっぱいにならないのに
4$ってお得感がないなぁ。隣で大きなメロンが
1つ98セントで売ってたし。
(お得感か。そりゃそうだよね)
あれっいつもと比べて素直な自分がいる。
なんでだろう。
それはつくったものがみんなに絶賛され
感動してもらえたら嬉しいにきまってる。
だがそうならなくても関係なかった。
今年は特別な夏だった。
この20年、ほとんど毎年3週間来日していた妹家族が
これなかった。
ちょっとおっかなびっくりしながら
みんなで同じ経験をした。
それで満足だった。
記:根本
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